口腔機能発達不全症
- Q. 検査は痛くないですか?
- A. 全く痛みはありません。
小さなバルーンを膨らませたり、シートを噛んだりするだけの検査ですので、小さなお子さまでも「ゲームみたい!」と楽しんで受けてくれます。 - Q. どのくらいの頻度で通う必要がありますか?
- A. 月に1回のペースが理想的です。
お口のトレーニングは、日々の積み重ねが大切です。
月1回の定期検診時に、トレーニングの進捗を確認し、数値の変化を保護者さまと共有することで、お子さまのやる気を引き出します。 - Q. 費用はどれくらいかかりますか?
- A. 保険診療(小児医療費助成)の範囲内です。
自治体の医療費助成の対象であれば、窓口負担は抑えられます。
最新の検査機器を用いた精密な分析が、保険の範囲内で受けられるのは大きなメリットです。 - Q. 離乳食の進みが遅かったり、丸飲みしたりするのも関係ありますか?
- A. はい、深く関係している可能性があります。
「いつまでも口の中に食べ物を溜めている」「水で流し込むように食べる」といった様子は、舌や頬の筋肉が正しく使えていないサインです。
これらは食習慣のせいだけでなく、お口の機能が未発達であるために「正しく咀嚼(そしゃく)して飲み込む」という動作ができていない可能性があります。
当院の咬合圧検査で、どこに力がかかっているかを確認することをお勧めします。 - Q. 滑舌が悪い(「さ行」が「しゃ行」になる等)のも治りますか?
- A. 舌の筋力を鍛えることで、改善するケースが多くあります。
滑舌の悪さは、舌が正しい位置にないこと(低位舌)や、舌の筋力不足が原因であることが多々あります。
舌圧測定で舌の力が基準に達しているかを確認し、不足していれば専用のトレーニングを行うことで、はっきりとした発音ができるよう導いていきます。 - Q. 歯列矯正とは違うのですか?
- A. 矯正は「歯並びという結果」を治すもの、本症の治療は「機能という原因」を治すものです。
歯並びが悪くなる大きな原因は、お口周りの筋肉のアンバランス(口呼吸や舌の癖)にあります。
本症の治療(口腔筋機能療法:MFT)によってお口の正しい機能を育てることは、いわば「お口の土壌改良」です。
これをしっかり行うことで、将来的に矯正が必要なくなったケースや、矯正治療をしても後戻りしにくいお口を作ることができます。 - Q. すでに他院で矯正治療中ですが、検査やトレーニングを受けられますか?
- A. もちろん可能です。
むしろ、矯正治療中の方こそ、装置で歯を動かしながら「正しいお口の動き」を身につけることで、治療がスムーズに進みます。
当院は「口管強」の認定医院ですので、矯正中のお子さまの「お口の機能管理」を保険診療の範囲内でサポートすることが可能です。 - Q. 家でも毎日トレーニングをしないといけないのでしょうか?
- A. 1日3分程度の簡単なものから、楽しく続けることが大切です。
病院での練習も大切ですが、お口の筋肉も筋トレと同じで継続が重要です。
当院では「宿題」という堅苦しい形ではなく、お子さまがゲーム感覚で楽しめるメニューをご提案します。
親御さまには、日々の食事や宿題中の「お口の状態」を優しくチェックしていただくようお願いしています。 - Q. 子供が飽きずに続けられるか心配です。
- A. 「数値で見える化」することが、お子さまのやる気に繋がります。
当院では定期的に舌圧や咬合圧を測定します。
「先月より数値が上がったね!」「グラフが伸びたよ!」と、成長を客観的な数字で褒めてあげることで、お子さまは自信を持ち、楽しみながら取り組んでくれるようになります。 - Q. 何歳から診てもらえますか?逆に、中学生では遅いですか?
- A. 3歳頃から15歳未満までが対象です。
乳歯が生え揃う3歳頃からチェックが可能です。また、中学生(15歳未満)であればまだ成長の余地があります。
骨格が固まりきる前に機能を整えることは、一生の顔立ちや呼吸の質に関わるため、気づいたその時が受診のベストタイミングです。
お子さまの「噛む・話す・呼吸する」の未来を守るために
「うちの子、いつもお口が開いている(お口ぽかん)」
「食べるのが遅く、いつまでも口の中に食べ物が残っている」
「滑舌が気になる。サ行やタ行がはっきりしない」
「いびきをかいたり、歯ぎしりをしたりしている」
お子さまのこのような様子に、不安を感じたことはありませんか?
これらは単なる「癖」や「成長の遅れ」ではなく、「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」という、お口の機能が正しく育っていない状態である可能性が高いのです。
お口は「食べる・話す」だけでなく、「呼吸をする」「表情を作る」といった、人間が生きるための根本を支える場所です。
乳幼児期から学童期にかけて、お口の機能を正しく育てることは、一生の健康と自信に繋がる「最高のアセット(資産)」となります。
当院では、専用の測定機器を用いて、お子さまのお口の力を数値で「見える化」し、楽しく取り組めるリハビリを提供しています。
口腔機能発達不全症とは?
口腔機能発達不全症とは、15歳未満のお子さまを対象に、「食べる」「話す」「呼吸する」などの機能が、本来の成長段階に達していない状態を指す病名です。
2018年から健康保険の適用となり、国としても重要視している疾患です。
なぜ今、この病気が増えているのか?
現代の食事は柔らかいものが多く、意識しないと「しっかり噛む」というトレーニングが不足しがちです。
また、アレルギー性鼻炎などによる「口呼吸」の定着も、お口周りの筋肉(口輪筋や舌筋)の発達を妨げる大きな原因となっています。
お口の筋肉が正しく発達しないと、以下のようなリスクが高まります。
歯並びが悪くなる
顎が十分に発育しないため
顔立ちが変わる
アデノイド顔貌など
集中力が低下する
口呼吸による脳の酸素不足や睡眠の質の低下
風邪やアレルギーになりやすい
鼻の加湿・除菌フィルターを通さない呼吸のため
数値でわかる!当院の「お口の筋力測定」
「なんとなく衰えている」ではなく、当院では最新の検査機器を用いて、お子さまのお口の力を科学的に分析します。
舌圧測定(舌の押し上げる力)
専用の小さなバルーンを舌で上顎に押し当て、その圧力を測定します。
舌は「天然の矯正装置」です。舌が正しい位置(スポット)にあり、十分な力があれば、内側から顎を広げて歯並びを整えてくれます。
逆に舌圧が弱いと、歯が内側に倒れ、歯並びが悪くなる原因になります。
咬合圧測定(噛む力とバランス)
専用の感圧シートをカチカチと噛んでいただき、どこで、どれくらいの強さで噛んでいるかをデジタル表示します。
左右バランスよく、しっかりとした圧力で噛めているかを確認します。
噛む力が弱いと、顎の骨の成長が促されず、永久歯が生えるスペースが不足してしまいます。
口唇閉鎖力測定(唇を閉じる力)
「お口ぽかん」を数値化します。
唇の力が弱いと、前歯が外側に押し出されて出っ歯(上顎前突)になりやすくなります
当院での「お口のトレーニング(口腔筋機能療法:MFT)」
検査の結果、機能が未発達であると診断された場合、遊びの要素を取り入れた楽しいリハビリを行っていきます。
あいうべ体操
お口周りと舌の筋肉を総合的に鍛えます。
ガム・トレーニング
正しい噛み方と、飲み込み時の舌の動きを練習します。
吹き戻し・風船
唇の力と正しい呼吸を促します。
姿勢指導
実は姿勢も大切です。正しい姿勢で食べることが、正常な嚥下(飲み込み)機能を育てます。
厚生労働省認定「口管強」による継続的なサポート
当院は「口腔管理体制強化加算(口管強)」の認定を受けているため、口腔機能発達不全症の管理を「毎月」保険診療で行うことが可能です。
一般的な歯科医院では、お掃除はできても、お口の機能を毎月チェックしてリハビリを行うことは制度上難しい場合があります。
当院では、1時間の予約枠の中で「虫歯予防のクリーニング」と「お口のトレーニング」をセットで行い、お子さまの成長を長期的に見守り続けます。
院長からのメッセージ:将来、後悔しないために
お口の機能発達には、いわゆる「ゴールデンタイム」があります。
顎の成長が活発な学童期までに正しい機能を身につけることができれば、将来的に高額な歯列矯正が必要になるリスクを下げたり、抜歯を回避できたりする可能性が高まります。
「うちの子、ちょっと食べ方が気になるな」
「滑舌が悪い気がする」
そう感じたら、それはお子さまからのサインです。
成瀬のシンシアメディカル歯科では、お子さまが「楽しく通える」雰囲気作りを大切にしています。
まずは舌圧計や咬合圧計を使って、一緒にゲーム感覚でお口の力を測ってみませんか?
お子さまの10年後、20年後の健康な笑顔のために。私たちが全力でサポートいたします。
よくある質問(FAQ)
