歯周病治療
- Q. 歯石を取る時に痛みはありますか?
- A. 炎症が強い場合は多少しみることもありますが、最新の機器と丁寧な手技で最小限に抑えます。
どうしても痛みが不安な方には、表面麻酔を使用するなど、歯科医師が最大限配慮いたしますのでご安心ください。 - Q. 何回くらい通えば治りますか?
- A. 症状によりますが、初期治療で数回、その後は毎月の「維持管理」となります。
歯周病は「完治(元通り)」が難しい病気です。一度溶けた骨を戻すことは極めて困難だからです。
そのため、「治療が終わったら通わない」のではなく、「良い状態をキープするために毎月通う」という意識が最も重要です。 - Q. 家族に口臭を指摘されました。歯周病のせいでしょうか?
- A. 口臭の80〜90%はお口の中に原因があり、その多くが歯周病です。
歯周病菌が排出するガスが臭いの元となります。
徹底的なクリーニングと除菌を行うことで、口臭は劇的に改善します。 - Q. 歯石を取った後に、歯がしみるようになったり、隙間が空いたりしませんか?
- A. 一時的にしみることはありますが、それは「炎症が引いた証拠」です。
歯石を取り除くと、それまで歯石や腫れた歯ぐきで覆われていた歯の根元が露出するため、一時的に冷たいものがしみる(知覚過敏)ことがあります。また、歯ぐきの腫れが引くことで「隙間が空いた」と感じることもありますが、これは本来あるべき健康な状態に戻ったサインです。当院ではしみるのを抑えるコーティング剤の塗布なども併せて行いますので、ご安心ください。 - Q. 治療中に痛みがある場合は、麻酔をしてもらえますか?
- A. はい、もちろんです。
特に歯ぐきの深い部分の掃除(ルートプレーニング)を行う際や、炎症が強く痛みを感じやすい場合には、局所麻酔を使用して痛みを取り除いてから治療を行います。
当院では、麻酔そのものの痛みも最小限にするよう、表面麻酔薬や細い針を使用するなど、細心の注意を払っています。 - Q. 歯周病は一度治れば、もう再発しませんか?
- A. 歯周病は「再発しやすい病気」であることを理解しておく必要があります。
お口の中には常に細菌が存在しており、毎日のブラッシングが不十分だったり、定期的なプロケアを怠ったりすると、すぐに細菌の膜(バイオフィルム)が形成されます。そのため、治療が完了した後も「毎月のメンテナンス」を継続することが、再発を防ぐ唯一の手段です。当院では「口管強」の認定を活かし、毎月プロの視点で再発の兆候をチェックしています。 - Q. 治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
- A. 軽度なら1〜2ヶ月、重度なら半年以上の継続的な治療が必要です。
初期治療(お掃除とブラッシング指導)で改善が見られる場合は比較的早くメンテナンスへ移行できますが、歯ぐきが深く壊れている場合は、段階を追って除菌していく必要があります。当院では1回の診療時間を1時間しっかり確保しているため、1回あたりの密度を濃くし、通院回数を抑える効率的なプランをご提案できます。 - Q. タバコを吸っていると歯周病は治りにくいですか?
- A. 残念ながら、喫煙は歯周病を悪化させる最大の要因の一つです。
ニコチンの影響で血管が収縮し、歯ぐきに酸素や栄養が行き渡りにくくなるため、免疫力が低下して細菌が繁殖しやすくなります。また、炎症による「出血」が抑えられてしまうため、病気に気づくのが遅れるという怖さもあります。当院では禁煙のアドバイスも行いながら、喫煙者の方にはより入念なメンテナンスプログラムを作成します。 - Q. 歯ぎしりがひどいのですが、歯周病に関係ありますか?
- A. 歯ぎしりは歯周病を急激に悪化させます。
歯周病で土台(骨)が弱っているところに、歯ぎしりによる強い力が加わると、歯を支える組織がさらに破壊され、急速に歯がグラグラになります。当院では、歯周病治療と並行して、夜間の「マウスピース(ナイトガード)」の製作を行い、物理的なダメージから歯を守る処置も行っています。 - Q. 毎月通うのは大変そうです。3ヶ月に1回ではダメですか?
- A. お口の状態によりますが、細菌の増殖スピードを考えると「毎月」が最も安全です。
お口の細菌は約4〜12週間で元の悪い状態に戻ると言われています。当院が「毎月」をお勧めするのは、細菌が骨を溶かし始める「炎症」を起こす前にリセットするためです。毎月通うことで、1回あたりの処置時間を短縮でき、結果的にお口を常に清潔に保つ「成功体験」を得やすくなります。
歯周病は、歯を失う原因の第1位。そして全身疾患の入り口です
「歯ぐきから血が出るけれど、痛くないから大丈夫」
「最近、少し歯が浮いたような感じがする」
「口臭が気になると家族に言われた」
もし心当たりがあるなら、それは体が発している「危険信号」です。
日本人の成人の約8割が罹患していると言われる歯周病ですが、実は「歯を失う最大の原因」であることをご存知でしょうか。
私は訪問歯科診療を通じて、多くのご高齢者の最期まで向き合ってきました。
そこで痛感したのは、歯周病を放置した結果、歯を失うだけでなく、糖尿病の悪化、心疾患、そして命に関わる「誤嚥性肺炎」を引き起こしてしまうという厳しい現実です。
当院の外来診療では、「ただ歯石を取る」だけでは終わらせません。
歯科医師が直接介入し、科学的な根拠に基づいた「根本からの歯周病改善」を行い、皆さまの健康寿命を延ばすお手伝いをいたします。
歯周病とは?:歯を支える「土台」が溶ける病気
歯周病は、虫歯のように歯そのものが崩れるのではなく、歯を支えている「歯槽骨(しそうこつ)」という土台の骨が溶けてしまう病気です。
歯周病の進行ステップ
歯肉炎
プラーク(細菌の塊)が溜まり、歯ぐきが赤く腫れます。
ブラッシングで出血しますが、まだ骨は溶けていません。
軽度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、骨が溶け始めます。
中等度歯周炎
骨が半分近く溶け、歯がグラグラし始めます。
口臭も強くなります。
重度歯周炎
骨の大部分が溶け、歯が支えきれなくなって自然に抜け落ちるか、抜歯が必要になります。
シンシアメディカル歯科が提供する「精密歯周病治療」
当院では、厚生労働省認定の「口管強(口腔管理体制強化加算)」医院として、歯科医師と歯科衛生士が連携し、以下のステップで徹底的な除菌・治療を行います。
精密歯周組織検査と数値化
まずは「現状を知る」ことから始めます。
歯周ポケット測定
全ての歯の溝の深さを1mm単位で測定します。
出血・動揺度チェック
炎症の強さと歯の揺れを確認します。
デジタルレントゲン・口腔内写真
骨の状態を可視化し、患者さまとタブレットで共有します。
歯科医師による「オーダーメイド・ブラッシング指導」
歯周病治療の成功の鍵は、歯科医院でのケアと、ご自宅でのセルフケアの両立にあります。
当院では、歯科医師が直接、患者さまの歯並び、磨き癖、生活習慣を分析し、最適な歯ブラシの選び方から、フロス・歯間ブラシの正しい使い方までを徹底的に指導します。
「ただ磨く」から「細菌をコントロールする」意識へと変えていくことが、再発を防ぐ唯一の道です。
スケーリング(歯石除去)
歯の表面や歯肉縁(歯ぐきの境目)にこびりついた「歯石」を、専用の超音波スケーラーを用いて除去します。
歯石は細菌の死骸が石灰化したもので、歯ブラシでは絶対に落ちません。これを放置すると、細菌がさらに奥へと侵入する「足場」になってしまいます。
ルートプレーニング(深部の徹底洗浄)
スケーリングでは届かない、歯周ポケットの深い部分(根の表面)にこびりついた細菌(バイオフィルム)や感染した歯根面を、手作業の器具(キュレット)等で滑らかに掃除します。
根の表面をツルツルに仕上げることで、再び汚れがつくのを防ぎ、歯ぐきが歯にピタッと密着(再付着)する環境を整えます。
「口管強」だからできる、毎月の徹底メンテナンス
当院の最大の特徴は、「毎月」保険診療でプロフェッショナルな歯周病管理が受けられることです。
通常(届出なしの医院)
保険でのクリーニングは3ヶ月に1回が一般的。
当院(口管強 認定済)
「1ヶ月に1回」、歯科医師による精密なチェックとクリーニングを保険で行えます。
お口の中の細菌は約1ヶ月で元の悪い状態に戻ろうとします。
毎月ケアすることで、細菌が骨を溶かす「炎症」を引き起こす前にリセットできる。
これこそが、当院が提案する「抜かない・溶かさない」ための予防策です。
歯周病と「全身疾患」の恐ろしい関係
私は訪問診療の現場で、お口の管理ができなくなったことで全身状態が悪化するケースを嫌というほど見てきました。
歯周病菌は血管を通じて全身に回ります。
糖尿病との相互悪化
歯周病は「糖尿病の第6の合併症」と言われます。歯周病を治すと、血糖値のコントロールが改善するというエビデンスがあります。
心疾患・脳梗塞
血管を詰まらせる原因となる物質に、歯周病菌が関与していることがわかっています。
誤嚥性肺炎
寝たきりになった際、お口の中の歯周病菌を唾液と一緒に肺へ飲み込んでしまうことで肺炎が起こります。
今のうちから歯周病を根本治療しておくことは、将来の「重症化」から守るための最高の保険なのです。
費用について(保険適用)
当院の治療は、原則として全て健康保険が適用されます。
項目 |
窓口負担(3割の場合)の目安 |
|---|---|
初診・検査・診断 |
約3,000円 〜 4,000円 |
毎月のクリーニング・管理 |
約2,000円前後 |
再診時のレントゲン(年1回等) |
数百円 〜 1,000円程度 |
※当院は、並列診療(一度に何人も診ること)をせず、お一人に1時間の枠を確保します。
そのため、徹底した指導と丁寧な処置を、適正な保険点数で提供することが可能です。
