歯ぎしり・食いしばり
- Q. 家族に「歯ぎしりがうるさい」と言われます。治りますか?
- A. 音を軽減し、歯を守ることは十分に可能です。
マウスピースを装着することで、歯と歯が直接こすれ合うのを防ぐため、不快な音を大幅に抑えることができます。周囲への配慮と、ご自身の歯の保護の両面で非常に有効です。 - Q. 昔マウスピースを作ったことがありますが、違和感があってやめてしまいました。
- A. 当院の「精密調整」をぜひ一度お試しください。
マウスピースが合わない原因の多くは、厚みの不足や噛み合わせのバランスの悪さにあります。当院では1時間の枠を使い、丁寧にフィッティングを行います。素材の見直しや調整だけで、驚くほど快適に使えるようになるケースも多いです。 - Q. マウスピースはどのくらいの期間で作り替える必要がありますか?
- A. 歯ぎしりの強さによりますが、一般的に半年〜1年程度が目安です。
マウスピースは、いわば「歯の身代わり」となって削れていく消耗品です。穴が開いたり、薄くなったりしたまま使用すると、歯を守る効果が半減してしまいます。当院では毎月のメンテナンス時にマウスピースの削れ具合や適合をチェックし、適切なタイミングでの作り替えをご提案しています。 - Q. マウスピースのお手入れはどうすればいいですか?
- A. 水洗いと専用の洗浄剤が基本です。お湯は厳禁です。
使用後は水洗いをし、歯ブラシで汚れを落としてください(歯磨き粉は研磨剤で傷がつくため不要です)。また、60℃以上のお湯につけると変形してしまうため、必ず水かぬるま湯を使用してください。週に数回、専用の洗浄剤を使用すると清潔に保てます。 - Q. 肩こりや頭痛が「歯ぎしり」と関係しているって本当ですか?
- A. はい、非常に深い関係があります。
食いしばる時に使う「咬筋(こうきん)」という筋肉は、側頭部や首・肩の筋肉と連動しています。一晩中食いしばりを続けると、これらの筋肉が過度に緊張し、慢性的な肩こりや筋緊張性頭痛を引き起こすことがよくあります。マウスピースで力を分散させることで、症状が軽減される患者さまも多くいらっしゃいます。 - Q. 子どもが寝ている時に歯ぎしりをするのですが、マウスピースは必要ですか?
- A. お子さまの場合、原則としてマウスピースは必要ありません。
乳歯から永久歯への生え変わり時期の歯ぎしりは、噛み合わせを調整するための自然な反応(生理的な現象)であることがほとんどです。ただし、朝起きて顎を痛がるような場合は、一度小児歯科検診としてご相談ください。 - Q. 詰め物(セラミックや銀歯)が何度も外れるのは、食いしばりのせいですか?
- A. その可能性が非常に高いです。
むし歯がないのに詰め物が外れたり、セラミックが欠けたりするのは、過度な「側方圧(横に揺さぶる力)」が原因であることが多いです。高価な治療を長く持たせるためにも、就寝時のマウスピース使用は「必須のメンテナンス」と言えます。
あなたの歯を「破壊」から守るために。無意識の癖をコントロールする
「朝起きると、あごが疲れている、あるいは痛む」
「歯医者で『歯がすり減っている』と言われた」
「冷たいものがしみる(知覚過敏)けれど、むし歯ではないと言われた」
「肩こりや頭痛がひどく、マッサージに行ってもなかなか治らない」
もし、これらの中に心当たりがあるとしたら、それは「歯ぎしり(ブラキシズム)」や「食いしばり」が原因かもしれません。
多くの患者さまは、「むし歯や歯周病さえ気をつけていれば歯は守れる」と考えていらっしゃいます。
しかし、歯科医療の現場では、むし歯一つない健康な歯だったはずの方が、長年の食いしばりによって歯が真っ二つに割れ(歯根破折)、抜歯せざるを得なくなったというケースも散見されるのが事実です。
「歯ぎしり・食いしばり」は、あなたが一生懸命守ってきた歯を、内側から破壊してしまう恐ろしい「力」です。
当院では、この過度な力からあなたの歯を守るための精密なアプローチを行っています。
ご存じですか? 歯にかかる「想像以上の負担」
私たちは食事の時、自分の体重程度の力で噛んでいます。
しかし、就寝中の無意識な歯ぎしり・食いしばりでは、体重の2倍〜5倍(数百kg)もの力がかると言われています。
歯ぎしり・食いしばりが引き起こす「お口のトラブル」
歯の摩耗と欠け
歯の表面(エナメル質)が削れ、中の象牙質が露出してしまいます。
知覚過敏
歯の根元に力が集中し、楔状(くさびじょう)に削れることで、冷たいものが激しくしみるようになります。
歯周病の悪化
過度な揺さぶりが歯を支える骨を溶かし、歯周病の進行を劇的に早めてしまいます。
歯根破折(しこんはせつ)
これが最も深刻です。歯が耐えきれずに根っこから割れてしまい、多くの場合、即「抜歯」となります。
当院での対策:精密なマウスピース(ナイトガード)の作製
歯ぎしりや食いしばりは、ストレスや睡眠の質、脳の指令などが関係しており、完全に「ゼロ」にすることは難しいのが現実です。
そこで当院では、「力を分散させ、歯を物理的に保護する」マウスピース治療を推奨しています。
市販のものとは異なり、歯科医師が一人ひとりの噛み合わせのクセを分析して作製します。
違和感が少なく、寝ている間に外れにくいのが特徴です。
1時間の予約枠の中で、顎の関節の状態や歯のすり減り具合を詳しく診査し、あなたに最適な素材(ハードタイプ・ソフトタイプ)を選択します。
マウスピース(ナイトガード)のメリット
歯の身代わりになる
マウスピースが削れることで、大切な天然歯の摩耗を防ぎます。
力の分散
特定の歯だけに集中する過度な負担を、全体の歯に分散させ、歯が割れるリスクを大幅に下げます。
顎関節の保護
顎への衝撃をクッションのように和らげ、顎関節症の予防や症状緩和に繋げます。
日常生活でできるセルフケア:TCH(歯列接触癖)の改善
夜間の歯ぎしりだけでなく、日中の「上下の歯を接触させ続ける癖(TCH)」も重要です。
本来、リラックスしている時、上下の歯は1〜3mm程度浮いているのが正常です。
もし、何かに集中している時に歯が触れ合っていることに気づいたら、ふっと力を抜いて「歯を離す」習慣をつけましょう。
費用について
歯ぎしりの診断があれば、健康保険が適用されます。
項目 |
窓口負担(3割の場合)の目安 |
|---|---|
マウスピース作製(型採り〜装着まで) |
約3,000円 〜 5,000円前後 |
※初診料や再診料、その他の検査費用が別途かかります。
院長からのメッセージ:成瀬の皆さまの「歯の寿命」を延ばすために
むし歯や歯周病という「菌」との戦いに加え、この「力」との戦いに勝つことこそが、歯を一生持たせるための秘訣です。
「たかが歯ぎしり」と放置せず、一度当院でチェックを受けてみませんか?
駐車場5台完備。静かな成瀬のクリニックで、歯科医師があなたの歯のすり減り具合や顎の状態を直接、誠実に診査いたします。
あなたの大切な歯を、ご自身で壊してしまわないために。
マウスピースという心強いパートナーと一緒に、健やかな眠りとお口の健康を取り戻しましょう。
よくある質問(FAQ)
