マタニティ歯科
- Q. つわりがひどくて歯が磨けません。どうすればいいですか?
- A. 「できるときに、できる範囲で」大丈夫です。
無理に大きなブラシを入れず、ヘッドの小さなタフトブラシを使ったり、体調が良い時間に磨いたり工夫しましょう。どうしても辛いときは、水やマウスウォッシュですすぐだけでも効果があります。当院のメンテナンスでは、負担の少ない方法を一緒に考えます。 - Q. 授乳中でも歯科治療や麻酔は受けられますか?
- A. はい、基本的には問題ありません。
麻酔液は速やかに代謝されるため、授乳への影響はありません。もし心配な場合は、麻酔直後の授乳を1回分お控えいただくか、搾乳しておくなどの対応も可能です。診察時にお気軽にご相談ください。 - Q. 産後の受診はいつから可能ですか?
- A. お母さんの体調が回復し、外出が苦にならなくなったタイミングで大丈夫です。
当院は駐車場5台完備、バリアフリーですので、ベビーカーのまま診察室に入っていただけます。1時間1人の予約制ですので、もしお子さまが泣いてしまっても、焦らず赤ちゃんのペースに合わせることができます。 - Q. 妊娠してから、歯ぐきの一部がコブのように腫れてきました。ガンでしょうか?
- A. 多くの場合は「妊娠性エプーリス」という良性の腫れですので、ご安心ください。
妊娠によるホルモンバランスの急激な変化により、歯ぐきの一部が赤く大きく盛り上がることがあります。これは炎症反応が過剰に出ている状態で、腫瘍(ガン)ではありません。多くの場合、出産を終えると自然に小さくなったり消失したりしますが、痛みがあったり食事がしにくかったりする場合は、当院で負担の少ないクリーニングを行い、炎症を抑えるサポートをいたします。 - Q. 昔から「妊娠すると赤ちゃんにカルシウムを取られて歯がボロボロになる」と聞きますが、本当ですか?
- A. 科学的な根拠はありません。赤ちゃんにお母さんの歯のカルシウムが奪われることはありません。
「一子を得ると一歯を失う」という言葉もありますが、これはカルシウムが取られるからではなく、つわりによる清掃不良や、ホルモンの影響で歯周病が悪化しやすいためです。適切なプロフェッショナルケアとセルフケアを行えば、妊娠を理由に歯を失うことは防げます。当院と一緒に、大切なお母さんの歯を守り抜きましょう。 - Q. キシリトールガムは妊娠中に噛んでも大丈夫ですか?
- A. むしろ積極的にお勧めしています。
キシリトールは天然由来の甘味料で、赤ちゃんへの悪影響はありません。それどころか、お母さんがキシリトールを習慣的に摂取することで、お口の中の虫歯菌(ミュータンス菌)が減少し、将来赤ちゃんに菌が移るリスクを下げることができます。つわりで歯が磨けない時の代わりのケアとしても有効です。 - Q. 妊娠中、食事で特に気をつけることはありますか?
- A. 歯の基礎を作る「良質な栄養」を意識しましょう。
赤ちゃんの歯(乳歯)の芽は、妊娠7週目頃から作られ始め、妊娠中期には永久歯の芽も作られ始めます。この時期に「カルシウム」「リン」だけでなく、それらを助ける「ビタミンA・C・D」、そして「タンパク質」をバランスよく摂ることが、赤ちゃんの強い歯を作る土台になります。 - Q. 出産直後に歯が痛くなったらどうすればいいですか?
- A. まずは無理のない範囲で応急処置を行いますので、すぐにご連絡ください。
産後すぐは外出もままならない時期かと思いますが、痛みを我慢することは育児の大きなストレスになり、母乳の出などにも影響することがあります。当院はバリアフリー設計で、ベビーカーのまま診察室へお入りいただけます。駐車場もすぐ横に5台完備しておりますので、赤ちゃんを連れての受診が可能です。 - Q. 赤ちゃんの健診はいつから行えばいいですか?
- A. 歯が生え始める「生後6ヶ月前後」が目安ですが、お母さんの検診時に一緒にお越しいただくのがベストです。
当院は1時間1名の完全予約制ですので、お母さんの定期検診の際に、赤ちゃんの歯ぐきの状態をチェックしたり、離乳食の進め方のアドバイスをしたりすることが可能です。早くから歯科医院の雰囲気に慣れておくことは、将来の「歯医者嫌い」を防ぐ最大の秘訣でもあります。
マイナス1歳から始める虫歯予防。お母さんと赤ちゃんの「健やかな未来」のために
「妊娠してから歯ぐきが腫れやすくなった」
「つわりがひどくて、まともに歯が磨けない」
「歯科治療の麻酔やレントゲンは赤ちゃんに影響しないの?」
妊娠という人生の尊い時間を過ごされている中で、お口の中に不安を抱えている方は少なくありません。
しかし、「出産してから行けばいい」と放置してしまうのは非常に危険です。
なぜなら、お母さんのお口の健康状態は、お腹の赤ちゃんの成長や、生まれてくる子の「一生の歯の質」に直結しているからです。
当院では、体調に寄り添いながら、ママと赤ちゃんの二人を守るためのマタニティ歯科診療を行っています。
妊娠中にお口のトラブルが増える理由
なぜ妊娠すると、それまで問題がなかった方でもお口のトラブルが急増するのでしょうか。
女性ホルモンの変化
妊娠すると女性ホルモン(エストロゲン等)が急激に増加します。
歯周病菌の中にはこの女性ホルモンを「栄養源」として増殖する種類が存在するため、普段以上のケアをしていても歯ぐきが腫れやすくなる「妊娠性歯肉炎」が起こりやすくなります。
つわりによる清掃不良
つわりがひどいと、歯ブラシをお口に入れるだけで吐き気がしてしまい、十分なブラッシングができなくなります。
また、「ちょこちょこ食べ」が増えることで、お口の中が常に酸性に傾き、虫歯リスクが跳ね上がります。
唾液の性質の変化
妊娠中は唾液の分泌量が減ったり、粘り気が強くなったりします。
唾液の「自浄作用」や「再石灰化」の機能が低下するため、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。
放置厳禁!「歯周病」が早産・低体重児出産のリスクに
最もお伝えしたいのは、「お母さんの歯周病は、全身疾患と同じように赤ちゃんに影響する」という事実です。
重度の歯周病を抱えている妊婦さんは、そうでない方に比べて、早産や低体重児出産の頻度が約7倍も高くなるというデータがあります。
歯周病菌が血管を通ってお腹に届き、子宮の収縮を促す物質を発生させてしまうためです。
歯科検診を受けることは、単に歯を守るだけでなく、安全な出産を迎えるための大切な「安産祈願」でもあるのです。
安全へのこだわり:麻酔・レントゲン・お薬について
「赤ちゃんへの影響」が最も心配な点かと思います。当院では以下の安全基準を徹底しています。
歯科用レントゲン
歯科のレントゲンは、お口という限定的な範囲を撮影するもので、腹部からも離れています。
さらに、当院では最新のデジタルレントゲンと防護エプロンを使用しているため、被曝量は日常生活で浴びる自然放射線よりも極めて低く、赤ちゃんへの影響は無視できるレベルです。
局所麻酔
歯科で使用する麻酔液は、その場で作用し分解されるため、胎盤を通じて赤ちゃんに届くことはありません。
痛みを我慢してストレスを感じるよりも、適切に麻酔を使用してリラックスして治療を受ける方が、母子ともに安全です。
投薬
原則として妊娠中は投薬を避けますが、どうしても必要な場合は、産婦人科でも処方されるような「妊婦さんへの安全性が確立されている薬」を厳選し、最小限の期間で処方します。
「マイナス1歳」から始める赤ちゃんへのプレゼント
生まれたばかりの赤ちゃんの口には、虫歯菌はいません。
多くの場合、周囲の大人からの「母子伝播(感染)」によって移ります。
家族みんなで除菌を
お母さんだけでなく、お父さんやご家族全員がお口を綺麗にすることで、赤ちゃんに虫歯菌を移すリスクを最小限に抑えられます。
歯の質を育む栄養アドバイス
赤ちゃんの歯の芽は、お腹の中にいる時から作られ始めています。
良質なタンパク質やカルシウム、ビタミンを意識した食事について、訪問診療で栄養管理も診てきた経験を活かしてアドバイスいたします。
よくある質問(FAQ)
